耐久・性能テスト
キャスターの性能を保証するため下記のような試験を行っています。
掲載数値はサンプル例でありキャスター個々によって異なります。
静荷重試験
キャスターの全高や車輪径の歪量を測定しながら異常の発生を確認するまで、設定荷重の負荷及び除荷を繰り返し行います。
耐荷重性能の目安データとなります。
試験方法
右の図の様にキャスターを固定し、負荷を一定に3分間加える。負荷を取り除き3分後に各たわみを測定する。次回から負荷を増し、くり返し試験を行う。
試験機
島津製作所:精密万能試験機オートグラフ AG-50kN Xplus形
試験結果例
落錘衝撃試験
キャスターの全高や車輪径の歪量を測定しながら異常の発生を確認するまで、設定高さからの錘りの自然落下を繰り返し行います。
試験方法
キャスターを右の図の様に固定し、錘を任意の高さより落下させ、各たわみを測定する。
異常がなければ高さを増して、くり返し試験を行う。
試験機
自社製衝撃試験機
試験結果例
直進走行試験
任意の荷重(主にカタログ許容荷重の1.5倍)を負荷し、断続的に鉄製ドラム上を走行させます。
主に車輪の試験となりますが、ドラム上に突起を設けることにより乗り換え走行試験も出来、旋回部への影響もみることができます。
試験方法
右の図の様に円周2mの鉄製回転ドラムの上にキャスターを取付け、キャスターに設定負荷をかけ、毎時2kmの速さで3分間走行後2分間停止を繰返しながら行う。但し送風による冷却を行う事とする。
試験機
自社製走行試験機
試験結果例
キャスターの全走行距離:約30km
1分間の走行距離:約33.3m
1分間のキャスターの回転速度:約53
判定
合 | 否 | |
---|---|---|
旋回部の状態 | ||
車輪の外周・内部 | ○ | |
車輪の状態 | ○ |
始動力・旋回始動力試験
2種の設定荷重負荷時の最大引張力を測定し、始動時及び旋回始動時のそれぞれの傾向を見ます。
(旋回始動力は、前方の旋回式キャスターについて進行方向に対し90°外を向いた状態からの最大引張力を測定します。)
試験結果例
荷重\回数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
回転抵抗係数≡始動力÷荷重 回転抵抗係数≡0.0070 | ||||||
300 | 1.85 | 1.95 | 2.10 | 2.10 | 2.10 | 2.02 |
500 | 3.65 | 3.60 | 3.65 | 3.55 | 3.60 | 3.61 |
荷重\回数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
回転抵抗係数≡始動力÷荷重 回転抵抗係数≡0.0263 | ||||||
300 | 7.50 | 8.00 | 7.70 | 7.70 | 7.70 | 7.72 |
500 | 13.25 | 12.75 | 14.50 | 14.00 | 12.75 | 13.45 |